私が高校1年生の頃、当時15歳だった私が
入院した病棟は小児病棟で、
小児ガンや白血病の子供が多く入院していました。
死と隣り合わせの日々の中、
私よりも幼いあの子達は、私にたくさんの事を教えてくれました。
いまでも、あの子達の笑顔を思い出します。
ふと、見つけたこの動画。
たまらなくなりました。
生まれてきて、短い時間でお暇(いとま)してしまう命も
悲しいけれど現実にある。
でも、その命は確かにそこにあって
キラキラと輝いていたんだ、と改めて思いました。
6-year-old girl's notes to family live on after her
子供を先に亡くしてしまう親の心情は察するに余るものがあり、
特にそれが小さな子供だと、他人でも涙を誘います。
エレナ・デッセリッチちゃんは5歳のときにガンの宣告を受け、
6歳でその短い生涯を終えました。
しかし彼女が亡くなったあとで、家族は彼女が残した小さな手紙を見つけました。
それは家族に向けて、エレナちゃんが愛情を込めて書いたメモだったのです。
それは1通だけではなく、あとからあとから何百通も、
そして2年経った今も、家中から出てくるそうです。
エレナちゃんはたった5歳のときに脳ガンと診断されました。
医者には余命135日と宣告され、そこから激しい病気との闘いが始まります。
心を痛めた両親は残された毎日が彼女にとって特別になるように、
彼女とその妹のグレイシーちゃん4歳のために
出来るだけのことをすることにしました。
彼女を守りたい一心で、死ぬかもしれないことは一切伏せていたそうです。
ガンに集中するのではなく、家族が一緒にいること、
エレナちゃんがしたいことに集中したのです。
エレナちゃんは病気と闘っていた9ヶ月の間、
家族の知らない間にメモを書いては家中に隠しておきました。
何百通と言う彼女の愛情のこもったメモが戸棚や引き出し、
かばんや衣服の中から彼女が亡くなったあとで出てきたのです。
最初のメモはエレナちゃんが亡くなって数日後に引き出しの中から見つかりました。
さらにその後、いろいろな場所から無数の手紙が出てきたのです。
クリスマスの飾りが入っている袋からも出てきたそうです。
本が大好きで、大きくなったら先生になりたいと言っていた
エレナちゃんのことを、その年齢の子よりいろいろ理解していたと
両親は述べています。
「死を悟っていたとは思いたくはないが、
もしかしたら知っていたのではないか」と
父親のキースさんは語っています。
1ヶ月の放射線治療のあと彼女の症状は急激に悪化し、
話せなくなり、体も麻痺していきました。
そして255日後、その小さな体は息を引き取ったのです。
「パパ、ママ、グレイシー大好き」など、数百通におよぶ絵が添えられた
愛情いっぱいのメッセージは両親と妹、祖父母に向けられたもので、
叔母が飼っているお気に入りの犬に向けたものまであったそうです。
両親は最後のメモを見つけたくないばかりに、
1通を未開封のまま大事に残していると言います。
家族の心を大いに揺さぶるその手紙は、本にまとめて出版され、
収益金はガンの治療の研究に関わる団体に寄付されるそうです。
闘病生活の間の両親の大変さは聞くに堪えず、
彼らがエレナちゃんのメモを見つけたときの心情は
察するに余るものがあります。
ご冥福をお祈りします。
うちの子も、生後すぐNICU?小児病棟の入院を4か月程経験しました。
ずっと、頑張っていらっしゃるお子さん、親御さんを拝見しました。
御冥福を御祈りします。